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宇宙に上がる [妄想設定]

 軌道エレベータは終点にたどり着き、私は久しぶりに宇宙に出ることになった。軌道ステーションとの連結部の扉が開くと同時に、妙に甲高い人々の声が聞こえてくる。地上の人が「スペースボイス」と呼ぶ現象だ。
 すぐそこがまだ大気圏というここでも、ステーション内の大気は70%のヘリウムと30%の酸素である。100%の酸素を使用すると、宇宙では真にクリティカルである火災が発生しやすくなるため、不活性気体を混ぜる必要があるが、地球の大気でその役目を担う窒素は宇宙では手に入りにくく、また、減圧症の原因にもなるので、敬遠されているのだ。反面、ヘリウムは、宇宙産業が核融合用のヘリウム3の採取から発展した関係もあって、当たり前に転がっている。費用面でも、安全面でも、これを使わない手はないからである。
 しばらく地上で暮らした私には、丁重に話しかけてくる係員の声すら聞き取るのが難しかった。周波数を下げるハンディー聴音機もあるが、出来れば使わないで早く慣れようと決意する。むしろ、宇宙にやってきた実感を感じて、胸がときめくのを感じた。


 と言うネタは既出なんだろうか。  日本ではこの手のネタの宝庫である、野尻ボードには、窒素は恒星内部にはいっぱいあるが簡単には手に入らないのでは?と書いてあったけど、月の石からヘリウム3を分離出来るなら、窒素もとれそうな気がしないでもない。関係ないけど、濃くてこわいわあそこww

参考:http://chikyu-to-umi.com/kaito/herium.htm
タグ:宇宙 妄想
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